クンドゥンのリオン66のレビュー・感想・評価

　見事な生きる現代史であり、ダライ・ラマ14世のヒストリー映画。

　丁寧に歴史を紐解き、尚且つ世界を構築する些細なエピソードがあることで本映画の魅力を見事に引き出している。

　ただ、上映時間が2時間8分しかないために物足りない感じがいないめない。また、チベット仏教への造詣もないためか、バックボーンが少々見えず、抽象的なシーンで面食らってしまった。もう少し説明があっても良かったのではないだろうか。

　その点を考えると、近年のスコセッシが長時間になるのは必然なのかもしれない。