☆☆☆★★★
マーティン・スコセッシがダライ・ラマ14世の聖人が人間として成長していく半生を淡々と綴ったドキュメントタッチの作品で、チベットの雄大な自然を捉らえた映像美が圧巻だった。
あまり評判…
まずこの映画で素晴らしいと思ったのは映像美。
ダライ・ラマ14世がインドへ亡命するまでの
半生を静かに描いた映画だったけど、
モロッコで撮ったという
その壮大な土地の様子は、
静かな雰囲気に大きなエ…
1935年、チベット北部アムドのタクツェルという町。山は雪化粧をし、底冷えするような寒さの中、1人の男の子が生を受ける。9人兄弟の末っ子が生まれる時父親は病気で、母親は一人で彼のこの世に生を受けた…
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おそらく敬虔なクリスチャン(なんだろうと思っている)のスコセッシが描くチベット仏教の神性と信仰、ダライ・ラマ14世の半生。ややオリエンタリズムも目につくので遠藤周作“沈黙”の映画化は若干不安だな…無…
>>続きを読む苦しみと悲しみを背負うことや無であること非暴力に対するそれにつけいる傲慢な行動、重くのしかかる責任に涙が出る
クンドゥン(ダライ・ラマ)に子供らしい子供時代を与えてやれなかったことを詫びる側近
御…
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まず驚いたのが、権力者が統治する世襲制が当たり前の時代に、先代の生まれ変わりを探しだして即位させるという習慣。
"他人よりもどれだけ多くの財と名声を残せるか"が中心である今の時代に、人々を導くために…
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