なまにく

ターミネーターのなまにくのネタバレレビュー・内容・結末

ターミネーター(1984年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

機械による核戦争で人類全滅寸前の近未来。しかも2029年なのでもうそろそろ終わるんやろな、みたいなノリで観ていた。
ジョン・コナーが凄い人であることを知っていたが、ジョン・コナーが作中全く出てこなかった。凄い大物感。親友ポジのカイル・リースが「彼の為なら死ねる」と言って過去へ転送されたが、まさかサラ・コナーとセックスするとは思わんかった。

作中はあんまり会話がなくて、だからこそ観客が想像を捗らせる。未来は廃墟みたいな建物で戦争ばかりで、それも回想だから決定的な会話もないし、現代で説明はするっちゃするけど、起きてる事実だけであって具体的ではない。だから今でも未来のイメージを勝手に観客が考えられる分、古さを感じられない。
それに、ターミネーターのしつこいレベルの強さが私の想像を超えていて、それが尚新しく感じる。完全なるロボットではなく、半ロボット、半人間のサイボーグであるから、ぎこちなく人間を演じながら、人間の限界を軽々と超える。その恐怖がまたいい。常に無表情なのも凄い良い。電話のシーンとか。現代の人工知能って結構感情乗せてくるからさ、それを一切なくしてる殺戮兵器なのが良い。一周回ってとても良い。
I'll be back.の破壊力が凄かった。これは印象残るって。すげー勢いで車突っ込んできたから笑ったわ。これはパワー型。
なまにく

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