SFながらわかりやすい設定、AIもシンギュラリティも具体的な概念としては存在しなかった40年前の映画だが、現代においてもほとんど違和感なく楽しめる、サスペンス要素もありの明快な脚本だ。
SFXは原始的で、ロボットが歩くシーンのストップモーションなどは若干時代を感じるが、アクションシーンはこの時代のものとは思えない迫力。
本作がきっかけで、ボディビルダーでろくに英語のセリフも喋れなかったシュワルツェネッガーは世界的スターになったわけだが、なるほどセリフはなくとも動きや目線は極めて印象的で、ジェームズ・キャメロンの先見の明が光る名作。