TakayukiMonji

セリーヌとジュリーは舟でゆくのTakayukiMonjiのレビュー・感想・評価

4.2
ジャック・リヴェットマラソン。
名作と名高いこちらを鑑賞。192分。

いやぁ、すごい。なんだかわからないんだけど、ズブズブ引き込まれるこの感覚。1日置くと、この世界観がとても愛おしくなる鑑賞後の余韻もまた良い。

冒頭の魔術書を読んでいるところからちょっと変わった空気感、そこから一気にファンタジーのような現実のような不思議な扉が開かれていく。途中から出てくる、飴を舐めると”あちらの世界にいける”みたいな設定も、繰り返される幻想世界のシーンの中でセリーヌとジュリーが交錯していくのも面白い。
彼女たちを突き動かすのは、好奇心と彼女たちなりの正義感?!よくわからんけど。
はちゃめちゃで、楽しそうに現実と幻想世界を行き来する彼女たちのお茶目な魅力に引き込まれていた。彼女たちの悪ふざけは終わらない。

リヴェットの魅力がとてもよくわかる作品。文学ではなく、映画なのである、と。
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