矢野竜子

セリーヌとジュリーは舟でゆくの矢野竜子のネタバレレビュー・内容・結末

4.7

このレビューはネタバレを含みます

皮肉たっぷりのやりすぎなまでの
悪ふざけに満ち満ちた脱構築映画で最高。
変身、擬態、そして役者。
一度きりしかできない禁じ手が炸裂してる。
ジャンルでいえば
SFとファンタジーとブラックコメディと
実験映画になるんだろうか。
そしてエブエブとかのルーツはここにあったのかと。
最初はちゃんと映画してるけど
中盤からはテロップいれれば
日本のバラエティ番組と変わらない構造に
まで変貌するのだから震える。
スタジオで収録V見てる演者的な感じで
もはや右上にワイプ入れてほしい。
シナリオ通りにただ演じるものは
物語の奴隷でありゾンビ同様。
リヴェットからすればほとんどの演者は
魂のないゾンビなのだろう。
メタ構造で暴れ散らかすこの感じ、
押井守を思い出した。