れれれざうるす

欲望の法則のれれれざうるすのレビュー・感想・評価

欲望の法則(1987年製作の映画)
4.5
ペドロ・アルモドバルの初期作品。
私はこの作品を観ずして、一番好きな監督のアルモドバルを語ってたのが恥ずかしい!「オールアバウト〜」以降の作品ばっかりが有名だけど私これアルモドバルで2位。(もちろん全部好きだけど)

ストーリー
映画監督のパブロは、性転換をして女になった兄ティナと住んでいて、ルイガレル似の恋人フアンとは少し冷め気味。パブロは街で魅了されたアントニオと一夜限りの関係をしてしまうが、初めて男を知ったアントニオは性に目覚め、パブロに執着してしまい欲望のままに狂っていく…。

87年の映画で同性愛、性転換、嫉妬、復讐、殺人を全部取り入れてしまうアルモドバル素晴らしい!もう素晴らしいとしか言いようがないくらいの衝撃だった。監督内の作品で言うと「バッドエデュケーション」に近い感じ(あれより謎が残らずわかりやすい)。
そしてもちろん無修正なので画面に何本ものティンポコがチラリズム!アントニオ役はアルモドバル作品常連のアントニオ・バンデラス!今じゃ絶対観れない体当たりなホモ演技!
こんなけ濃い内容をよく1時間半に収めれたものだ!
アルモドバルは女を描くのに長けてると言われてるが、個人的には“女になりたい男”や“男を好きな男”が上手いと想う。アルモドバル自身男なわけだし。

ああもう!私これ買ってて良かった!永久保存版にする。
アルモドバルの映像の部分ではなく内容が好きな人には絶対オススメ。
(なんでmark数もclip数も少ないんだろう…!!)