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紅の翼のmhのネタバレレビュー・内容・結末

紅の翼(1958年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

飛行機ものというよりも裕次郎もの。
主観カメラで殺人→逃走者が子ども跳ねる→子どもの風船が上空にあがる→裕次郎が操縦する飛行機と、冒頭の転がりが神レベル。
よく見ると二丁拳銃だったり、散りばめられた伏線もいいね。
功名心に長けてて有能なんだけど、追い詰められるとヒューマニズムを発揮する女性新聞記者のキャラ造形良かった。
ストロボの電球を灰皿に捨てたり、セスナの操縦手順を細かくやってくれたり、細部が凝ってる。セスナの運転席にもシガーソケットあるなんて知ってた?
独特のやり方で犯人やっつけたり、遭難事故になったときの関係各所の動きなどもトレースしてくれたり、アイデアも満載だった。
殺人犯の背広に本名の刺繍が入ってたり、うつらうつらする中原早苗の足元に拳銃ぶっ放す意味わかんなかったり、セスナのスクラップから現なまの入ったカバンをみつけるのかと思いきやなんにもなかったり、女性新聞記者のヒューマニズムを横取りして、石原裕次郎だけが感謝されたりと、雑な部分が散見されるも、全体としては十分楽しめるエンタメ映画になっていた。
公開当時は石原裕次郎目当てでお客さん来てる。その人気にあぐらをかかずに完成度をあげてるのが素晴らしい。
面白かった!
mh

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