『青い春』の豊田利晃監督作品
原作は『愛がなんだ』『紙の月』『八日目の蝉』の角田光代
隠し事をしないと言うルールの下で暮らす家族の、崩壊と再生を描いたブラックコメディ
ぐるぐる回るカメラワークには若干酔いそうになりましたが、やはり一定のクオリティが保証された角田光代原作
登場人物それぞれが抱える心の闇をシニカルに描いているので、かなり怖いゾッとするような場面もありホラー映画のような空気感すらあるし、サスペンス色も強い
ひねくれ者な家族崩壊映画が大好きな身としては、もっとくれもっとくれと、より気まずい感じを求めてしまうけど、演技や構成が良く出来ているので物語の中にすっと入り込めたし、まとめ方も巧みでラストショットには思わず鳥肌
家族という確かな関係性は、面倒臭い事も多いけど、それぞれがそれぞれを想い合ってるなんてよくよく考えると素敵よなぁ…とこんな偏執的な映画でしみじみとさせられるとは😢笑
2020 自宅鑑賞 No.460 U-NEXT
