あかさたな

阪急電車 片道15分の奇跡のあかさたなのレビュー・感想・評価

阪急電車 片道15分の奇跡(2011年製作の映画)
4.5
映画作品の中でNo.1
有川浩原作作品は幾つか齧ってきたがどれも共通して "人間の温かみ"が巧みに描かれている。それも非常に真っ直ぐに。
その中でも飛び抜けて素晴らしい作品がこの
「阪急電車」
人は皆、誰にも言えない悩みを自分の奥底に抱えながら生きていて、どこかに自分の気持ちをぶつけられる場所が、自分の話を聞いてくれる場所があればいいのにとそう願っている。
その場所に選ばれたのが、題名にもなっている"阪急電車"である。
たった15分、されど15分、その魔法の15分で彼らは人として成長していく。
普段は交わる事のない、性別も、年齢も、職業も違う人間達が 15分 だけ交わい、お互いの心の内を明かしていく。
その 15分 で彼らは大きな決心をしたり、未来へ踏み出したり、自分を強くしたり。
そんな魔法の 15分間をユーモアを交えながら描いている作品。
観終えた頃にはどことなく心が温かくなっていて、幸せをお裾分けしてもらった気分になる。
何かに躓いたり、何かに迷ったり、何かに苦しんだりしている人達に是非観て欲しい作品です。