この世の中は覚悟とちょっとした優しさ、そして痛快な厳しさでできている。
冒頭の中谷美紀のウェディングドレスの理由は戦慄するぐらい怖いがファンタジーとして観ればその後の電車で巻き起こる数々のドラマが心地良い。
ラストの宮本信子劇場はあまりにも爽快だ。
観てる途中で思った…あ、これ観たことあるやつや！笑
でもなんだかんだ最後まで楽しめました。
最初は本当に中谷美紀がなぜウェディングドレスを着ているかって理由が怖すぎて、いくらなんでも心臓強すぎやろってところにばかり神経持っていかされるんですけど、その後から宮本信子&芦田愛菜のほっこりお婆ちゃんと孫の関係性に移ってホッとします。
僕『メタモルフォーゼの縁側』が超好きなんですけど、まさかそれよりも10年以上前にこの2人が祖母と孫役で共演しているとは…これはエモい！
しかも図らずしてこの前日に『メタモルフォーゼの縁側』を再鑑賞してボロ泣きしてたんですよね。なんだか運命的な何かを感じました。
ほかにも鈴木亮平はめっちゃ若いし、戸田恵梨香は生足魅惑のマーメイドだし、有村架純は社会人の彼氏がいる女子高生だしで、今観るとなかなかにキャストだけでも楽しめます。玉山鉄二のすっとぼけたようなキャラもドラマ『さよならマエストロ』を観たばかりだったので、すごく自然に入ってきました。
そういえばDV彼氏を糾弾するカフェのシーンがあったんですけど、シチュエーションといい舞台といい完全に『ハッピーアワー』でしたね。
あの場所は関西で結構有名なんでしょうか。いつか聖地巡礼であのカフェ行ってみたいですね。
〈キャスト〉
高瀬翔子(中谷美紀)
羽田健介(鈴木亮平)
小峰比奈子(安めぐみ)
披露宴の会場係(大杉漣)
小林駅の駅員(菊池均也)
萩原時江(宮本信子)
萩原亜美(芦田愛菜)
若い頃の時江(黒川芽以)
森岡ミサ(戸田恵梨香)
カツヤ(小柳友)
マユミ(相武紗季)
健吾(高橋努)
伊藤康江(南果歩)
門田悦子(有村架純)
悦子の友達(森田涼花)
遠山竜太(玉山鉄二)
権田原美帆(谷村美月)
小坂圭一(勝地涼)
樋口翔子(高須瑠香)
※2024年旧作鑑賞20本目
※2024年自宅鑑賞23本目
