アーリー

ワン・フロム・ザ・ハートのアーリーのレビュー・感想・評価

ワン・フロム・ザ・ハート(1982年製作の映画)
2.8
2023.4.2

コッポラが贈る大人のラブストーリー。的な。

なんやこれと言わざるを得ない出来。本当にゴッドファーザーや地獄の黙示録と同じ監督なんかと思うほど。結構実験的な演出が多い。場面場面の変え方とか、曲でナレーションしたり男女の気持ちを表現したり。トム・ウェイツとクリスタル・ゲイルのデュエットやけど、曲がどれも同じ感じでかなりくどい。清水翔太と加藤ミリヤがコラボして、甘くてけどビターなしっとりラブソングを作ったみたいな。好みじゃないのもあって結構きつかった。

真面目真面目な作品が続いてたから、新しいことに挑戦するのは新鮮でいいけど、なんとも言えない出来に困惑。恋愛ものの作品を全然みやんからあれやけど、何をもって面白いとするんやろう。女性やったら、彼女の方に共感したりして楽しむんかな。ありきたりな男女の元鞘に戻る話を映画でするのは無理あるんちゃうかな。流石にひねってほしい。何もない。喧嘩して、別れて、それぞれ相手を見つけて一晩過ごす。けどやっぱり元カレ元カノが忘れられなくて結局よりを戻す。これだけ。これだけの話をまた甘い音楽をバックに映像にしただけ。話も規模や音楽の主張の強さから、MVみたいな感じ。それを約90分間やっちゃった。オチがわかってるのはいいとして、そこに至るまでのひねりも何もないから何の感動もない。

撮影はまたもストラーロ。彼らしい光と影は観れた。あとはなんか蛍光色の光を使うのが多くて、何の意図があるのか読めんかった。
セットで撮影してるっぽいけど、どれもちゃっちい感じ。なんでロケしてないんやろ。ストラーロの無駄遣いに感じる。

良いところがまったく浮かばん。ほんまになんやったんや。俺が向いてないだけなのか。
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