星降る夜にあの場所で

ワン・フロム・ザ・ハートの星降る夜にあの場所でのレビュー・感想・評価

ワン・フロム・ザ・ハート(1982年製作の映画)
4.7
「ネオン・デーモン」鑑賞で思い出して、再々…再鑑賞。

「ネオン・デーモン」のオープン・クレジットで徐々に色が変化していく背景色がブルー・パープルになるほんの一瞬、赤色で【PRESENT】の文字が浮かび上がる配色が、本作のオープニング・クレジットを彷彿させた。
ネットに情報が記載されているのでご存知の方も多いでしょうが、予想をはるかに下回った興行収入が原因でチミノの「天国の門」は映画製作会社を倒産させ、本作はコッポラ所有のスタジオを手放すことになりますが、個人的には2作品とも大・大・だ~い好きな作品☆

取り敢えず、どうでもよい情報を先に書いておきます。
私がフィルマークスのハンドルネームを決める際にインスパイアされたモノの1つが、本作のワンシーンの中にあります。

先日書いたように、大好きな作品なのでとにかく機会があったら観てみて!
と言って終わらせたいとこなのですが、せっかくなので昨夜の心の独り言をダラダラと…

【「ルナパパ」を観た方限定】
ピックアップトラックの荷台に積んだ荷物の上で踊ってみせるチュルパンと、
オープンカーのボンネットの上で踊ってみせるナスターシャとではどっちが可愛いかな?

【「みじかくも美しく燃え」を観た方限定】
昼間に綱渡りをするピアと、夜に綱渡りをするナスターシャとではどっちが綺麗だろ?

【ジャージー・ボーイズを観た方限定】
大勢で道一杯に広がって歩きながら踊るシーンはどっちが華やかで楽しそう?

【「夜がまた来る」を観た方限定】
屋上シーンに捨てられたように放置されている真空管(なぜか電気が通っている(笑))は、まさかの本作から?

ラウル・ジュリアの『「カサブランカ」のようによその地へ出ていくんだ』という台詞からして、空港で航空機を見上げるシーンは、やはり「カサブランカ」へのオマージュなのか?
ラウル・ジュリアかぁ~大好きな「蜘蛛女のキス」と「アダムス・ファミリー」観たくなってきた。
合衆国の独立記念日前夜から当日にかけての話なんだよな~
そう言えばレヴィンソン「わが心のボルチモア」冒頭の独立記念日のシーン良かったな~。こいつも観たくなってきた。
GFパート2成功の大きな要因の一つに、アル・パチーノとデ・ニーロのシーンを巧妙なクロスフェードで繋いだことが挙げられると思うんだけど、
その中でもベスト・クロスフェードと言えば、やっぱコレだよな!
https://www.youtube.com/watch?v=rxn2NYTbt5g&feature=youtu.be

それでも本作のクロスフェード連発には敵わないよね。ストラーロは神。マジ素晴らしかった♪
実験的といえば実験的だったけど、歌詞(役者が歌うのではなく、流れている歌の歌詞が台詞になっている)で気持ちを表現する試みもビタっとハマってた。
しかも音楽を担当したのがトム・ウェイツだもんな~たまらんでしょ♪
フォロワーさんには、何回か観て台詞を把握できたら字幕なしでの鑑賞を薦めたいな。
字幕なんて追ってる場合じゃありません。
色とりどりのビー玉をバランスよく無数に詰め込んだような物凄いセット(オールセットでの撮影)の中で繰り広げられる、色と音と演技と演出が見事にコラボした御伽噺ようなのラブストーリーを存分に堪能して欲しい。

エレベーターで迷惑を被る乗客役でコッポラの両親がカメオ出演してたのには、GF思い出して興奮!!!
イタリアが「恋なのよ(´ー`)」ってカーマインをなだめる台詞がめっちゃ洒落てんだよな。
本作での絡みは皆無に等しかったけど「パリテキサス」で最高の再共演を果たしてたよな~あの二人♪
テリー・ガーとナスターシャのキレっキレのダンスにも毎回たまげる。
主役二人の友人を演じるハリー・ディーン・スタントン(GF2でFBI捜査官の1人として出演)とレイニー・カザンが良い味だしてるんだなコレが。

ん~キリがない…ここらでストップ!

そして、トムの【Take Me Home】をクリスタル・ゲイルが歌い上げるラストシーン(*´ω`*)
https://youtu.be/iWotH4el_i4
友人にはドSと言われる私ですが、
「全くも~う、貴方ってホントにsilly boyなんだからぁ~」
って言われながら、鼻の頭をチョンって触られてみたい(^-^)
男性フォロワーの皆さん、これって私だけではありませんよね?(笑)