あさひ

夏の遊びのあさひのレビュー・感想・評価

夏の遊び(1951年製作の映画)
4.5
面白い。
ストーリーは至ってシンプルであり、それゆえに演技や演出に自然と注目してしまうが、それでも見劣りしないくらい素晴らしい演出がなされている。
特に、主人公が彼氏と喧嘩して回想に入っていくまでの流れが素晴らしい。
背景音などを徐々に特定の音に絞っていき、顔のアップをそこに挿入。さらに主人公の彷徨いを情景と共にじっくりと捉えていく。そうして屋敷に辿り着くまでを時間をかけて描くので、彼女が過去を思い返すのが唐突に感じられず、スッと回想の中に観客も入っていける。丁寧で必要な時間のかけ方だと思った。
陰影をつけたバレエのシーンも美しく、とても見応えがあった。
あさひ

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