ヤマト

FLIRT/フラートのヤマトのネタバレレビュー・内容・結末

FLIRT/フラート(1995年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

【 フラフラフラット 】
 観てて思うのです。そのときの街並みを極めて新鮮な状態で保存できる映画(映像)の尊さを。
 おしゃれで芸術的な作品でした。ヒト、モノ、マチが観ていて美しかった。ミュージックもしっかりマッチしていました。

 ニューヨーク、ベルリン、そして東京が舞台となる、ラブオムニバスです。
 ちなみに『フラート』とは、「浮気者」といった意味があるようで、主人公たちがフラートで自他共に悩んでいるという話です。言うなれば心が“フラフラ”している状態です。

 すごいのが、人や場所は違えど、展開されるストーリーやセリフがどの物語も全く一緒なのです。主人公(フラート)が皆、顔をピストルで撃たれます。文面だけ見ると恐ろしいですが、映像で観るとそうではないのです。すごく愛おしいのです。

 そして、どの場所でも人々が考えていることや悩んでいることは男や女のこと。つまり恋のこと。これには例外がありませんでした。
 人や場所は違えど、考えていることは皆同じ。人間の本質のようなものを観た気がします。何だかいいなぁと思ったのです。根本的なものは皆“フラット“でしたね。
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