何度か観たことがある作品だけど、初めてのスクリーン鑑賞。他の作品では大人っぽいジェラール・フィリップなのに、今作は高校生らしい走り方とか話し方でとても子供っぽくて、その演技に魅了される。
言ってしまえば高校生と新妻の不倫だから、もちろん不道徳な話ではあるんだけど、仕方がないと思えてしまう。
最初に提示されてるように、第一次世界大戦の頃の物語だから、非日常が日常になってしまった若者の姿を見ているわけで。
戦争という異常事態が無ければ出会いさえなかったかもしれない、もしくは別の形で出会えていたかもしれない。仮定の話をしてもどうしようもないけど考えたくなる。喜ぶべき戦争の終わりが恋の終わりになるという矛盾が惨い。戦争なんて本当にしなくていい。