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殿さま弥次喜多 捕物道中のmitakosamaのレビュー・感想・評価

殿さま弥次喜多 捕物道中(1959年製作の映画)
3.6
怪談道中に続く第2段。今作も錦之介/尾張・徳川宗長と嘉葎雄/紀州・徳川義直の仲良し殿さま2人が城を抜け出して股旅として道中を繰り広げるというコメディだ。
とにかく若かりし錦之介・嘉葎雄がキャッキャとジャレ合うさまに萌えながら見たら良い。

宗長に義直の妹との見合い話が上がる。コレに乗じて二人は城を脱走するのだが、嘉葎雄が妹に女装するのだ。早くも大きいお姉さんが濡れてしまう萌え展開。
でもどちらかというと嘉葎雄がタチで、錦之介の方がネコっぽいんだよな。

妹・鶴姫は桜町弘子。文学好きで兄らのヤンチャに理解がある良いキャラだ。

若殿さま2人は船に乗るが、この船が中々くせ者揃い。
身分を隠す殿さま。身分を隠した女義賊・観音小僧。身分を隠し商人に化けた海賊の集団。自分の正体を隠しているのが3組もいる。
更に観音小僧を追う岡っ引きコンビ。心中を目論む二人組。相撲取り。そのうえ船頭がダークダックスだ。どんな船だよ(笑)

商人の集団に化け強盗を繰り返し、罪を観音小僧のせいに目論む海賊を対峙するために殿さま達が捕り物に挑む。でも岡っ引きからは殿さま達が観音小僧だと勘違いされる。

群雄劇としてキャラが大勢居るのに無駄が無い。全部がかみ合ってちゃんとスラップスティックな笑いになっているのが上手い。中々秀逸な脚本だと思う。舞台にしても面白そう。

敵海賊のボスに月形龍之介。また抜け出した殿さまを探す侍の一人に山形勲が出てる。
この山形勲もタマラン。赤ら顔のズーズー弁で喋るコメディリリーフだ。良い者から悪者と役の幅が広い名バイプレーヤーっぷりを遺憾なく発揮!
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