マグ兄

秋津温泉のマグ兄のネタバレレビュー・内容・結末

秋津温泉(1962年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

クライマックス以外傑作だと思った。先ず曲がいい。品があり、哀愁味と「生」を感じさせてくれる。カメラワークも上手だった。桜や雪に品や季語を感じた。初めて抱いたシーンの構図、5年後?の1度目の再開前に不吉な印象を受ける枝の雪が落ちる演出も良かった。内容として、岡田茉莉子と長門裕之で、「生」と「死」が逆になるのが良かった。時は残酷ですね。
ただ、クライマックスが個人的には気に入らなかった。リストカットであんなすぐに死ねるか?あの状況なら、川に身を投げたほうが良くなかったか?と思ったし。顔をズームして、「あっ!」と言って倒れるシーンが安っぽくて、せっかくこの作品で築き上げたものを壊してるように感じた。

(追記)
5日程経過した。期待値が上がりすぎて、クライマックスは少し残念だったが、そこ以外が素晴らしすぎる。上品で美しい。一途な美しさ、滅びゆく美しさも相まって。スコア上げます。
マグ兄

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