このレビューはネタバレを含みます
岡田茉莉子とロケ地が美しい。岡田さんのよさが全て出てるんじゃないか。旦那さんがとってるわけだし。その美しさは木下恵介にも通じる。女性の可憐さはヌーヴェルヴァーグにも通じる。
戦後の日本と長門さんは、岡田さんの暖かさに癒されて、生かされ、雪解けを迎えるが、岡田さんは桜のように散っていく。日本的な美しい映画。女性的で、松竹的。素晴らしい。
時は川のように過ぎていく。自然と調和している。これも木下か。
実際は吉田喜重と最期まで全うし、同じ年に亡くなる。吉田喜重はほっとかなかったんだね。二人の関係の記念碑的映画だと言える。