Ryoma

賭博師ボブのRyomaのレビュー・感想・評価

賭博師ボブ(1955年製作の映画)
4.0
夜明け前のパリの街並みや景色を切り取った冒頭の映像がなんともノスタルジックで美しい。撮影監督は、“アンリ・ドカエ“という名前のカメラマンらしい。覚えておこう。随所で流れる少しポップかつ愉快な音楽が、犯罪ドラマらしからぬコミカルさや軽快さを感じさせ、素直に楽しむことができた。頭脳明晰で何事にも卒なくこなす完璧に思えるボブだが…強盗計画決行に至るまでの緻密な作戦や抜かりない打ち合わせとは裏腹に、決行日のなんともシニカル効いた、可笑しみが含蓄された終わり方や賭博師であるボブの人物像にフォーカスされた皮肉めいたラストの描かれ方に好感が持てたし、スカッとした。
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