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賭博師ボブのDのレビュー・感想・評価

賭博師ボブ(1955年製作の映画)
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メルヴィル初オリジナル脚本にして、初のフィルムノワール。

のちのメルヴィル作品の代表作にみられる、シリアスでハードボイルド路線とは異なり、伝説的賭博師のボブを中心としたパリの古き良き時代の設定に相応しいコミカルで粋な犯罪映画。

アンリ・ドガの構図、流麗なカメラワーク、陰影美が決まっている。

特に、本作では夜明け前の薄暗いモンマルトルの街並みを見事に捉えている。

もうひとりの主役は街そのものだ。

ジャズベースの多彩なメロディーが鳴り続く。

メルヴィル作品では珍しくファムファタールが暗躍する。

皮肉なラストシーンがさらなる渋みを醸し出す逸品だ。

尚、リメイクは2度も制作された。

ジョン・アーヴィン監督&ハーヴェイカイテル主演の「バットデイズ」が1997年、ニール・ジョーダン監督&ニック・ノルティ主演「ギャンブルプレイ」2002年。

【メルヴィルvsブレッソン】映画監督のおすすめ10作品を紹介
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