このレビューはネタバレを含みます
高所は天国、低所は地獄。撒水車のような偶発性に運命を託しながら、父親代わりにもなれず継承されることのない賭博師ボブ。決起する瞬間の上(天国)を見つめる様と交錯しない視線のカットで結末はなんとなくわか…
>>続きを読むジャン=ピエール・メルヴィル初期のフィルムノワール、パリの闇社会に通じているボブが夜間金庫の強盗計画を立てていく
作戦会議のシーンはタランティーノのレザボア・ドッグスをはじめとした後の多くの映画に影…
パリのモンマルトルに住む初老のボブは、前科のある身だが今は堅気で、賭博が生きがいだ。ある時大損をしたボブは、昔の仲間とドーヴィルのカジノの金庫強盗を計画する。
綿密に計画されたかのように思えた強盗は…
メルヴィル初オリジナル脚本にして、初のフィルムノワール。
のちのメルヴィル作品の代表作にみられる、シリアスでハードボイルド路線とは異なり、伝説的賭博師のボブを中心としたパリの古き良き時代の設定に相…
夜明け前のパリの街並みや景色を切り取った冒頭の映像がなんともノスタルジックで美しい。撮影監督は、“アンリ・ドカエ“という名前のカメラマンらしい。覚えておこう。随所で流れる少しポップかつ愉快な音楽が、…
>>続きを読むジャンギャバンの「現金に手を出すな」に至高のダンディズムを感じてこのダンディズムを超えるノワール作品はなかなかないだろうとおもっていたら、同じくらいかっこいい映画があった。賭博師ボブの、札束を出す、…
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