エリオット

大番頭小番頭のエリオットのレビュー・感想・評価

大番頭小番頭(1955年製作の映画)
4.1
鈴木英夫監督④

こちらも拾い物!非常に面白かった。

大卒で英語が堪能の主人公(池部良)が就職したのは老舗の下駄問屋。
街行く人々は既に皆洋装の時代に使用人は全て着物を着て働く店の中、跡取りのボンクラご主人(伊藤雄之助)だけは西洋かぶれ。それに危機感を抱く古参の大番頭(藤原釜足)は何とかご主人にしっかりしてもらおうとするが…
よくあるジェネレーションギャップの話に、ご主人を放っておけない亡兄の奥さん(若山セツ子)とご主人との恋物語、奥さんの妹の高校生(雪村いづみ)の主人公への片想い話、オマケに大番頭と40年ぶりに偶然再会した昔の恋人(浪花千栄子)との恋バナまで加わっていくが、クールな池部良が間にいるせいか過度なドタバタにはならないところがいい。

目白三平といい本作といい、鈴木英夫はサスペンスだけの人ではなさそう…
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