くるみ

C階段のくるみのレビュー・感想・評価

C階段(1985年製作の映画)
3.4
とあるアパルトマンのC階段を使用する住人達の人間模様。階段を挟んで男女が罵り合うクセ強なオープニングからは想像出来ない、さっぱりとした後味が印象的な作品。
中心となるのは住人のひとり、美術評論家の男の成長譚。これが彼の人格に問題ありまくりエピソードが多すぎて、後の良い話が効いてこず。なぜそんなに捻れたのか背景も分からないから変貌ぶりと結末が嘘っぽい…なんて秘かに思ったり。それでも思い返せば登場人物は基本的には皆善人だったし、フランス人の良い意味での個人主義的な感覚が感じられてその点は良かった。
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