シュンギク

ゴジラVSモスラのシュンギクのレビュー・感想・評価

ゴジラVSモスラ(1992年製作の映画)
3.0
ゴジラシリーズ第19作。

環境破壊のテーマと夫婦の再生を扱ったストーリーは説教臭いセリフがやたら飛び交うがそれなりにはまとまっている。

1992年製作ということもあり、昭和シリーズよりもミニチュアや着ぐるみの精巧さや迫力はパワーアップ(昭和シリーズは昭和シリーズとしての魅力もあるが)。第17作「VSビオランテ」、第18作「VSキングギドラ」は未見だが、今作のゴジラのデザインは脅威として怖いものとして造形されておりかなり好み。
どのカットも怪獣たちがカッコよく迫力に満ちている。爆発やライティング、演出も見事。ただ、どのカットもカッコいい反面キメとなるカットがないというか、メリハリがないように感じてしまったが、それは贅沢な悩みか。鱗粉でビームを反射させるシーンはカッコよくて印象的。

モスラ=正義の怪獣として扱われるため、街を蹂躙したあとも"良いやつ"として扱われる点がどうしても気になる。人間側の登場人物が多いので、誰かの何らかのセリフ一言でいいのでもう少しフォローして欲しかったところ。
必要性を感じないカットやシーンが多いのも少し残念。