このレビューはネタバレを含みます
どんなに尽くしても日曜日にはなれない「月曜日」のユカのお話。
舞台が港町のヨコハマという事もあり、日本だけどどこか異国情緒溢れる作品。
とにかくユカを演じた加賀まりこさん、可愛いの一言では終わらせたくないほどの魅力で溢れていた。お顔も声も仕草も何もかもに惹きつけられる。作っていない天然のアヒル口が素晴らしく可愛くて、色とりどりのリップをたくさんプレゼントしたくなってしまう。
悪戯っぽい幼いイヒヒ♪っていう感じの笑い方も可愛かったけどユカのお母さんも同じ笑い方をしていてあぁ遺伝なんだなと思ったんだけどお母さんを演じていた役者さんは意識していたのだろうか。
ユカのお母さんはツッコミどころのある方だったけどチャーミングでいい味がでていた。
お花の花弁をたくさん撒くシーンはもう可愛くて可愛くてたまらなかったな。モノクロなのにお花の鮮やかな色が浮き上がってくるような美しいシーンだった。
大切なものを一気に手放したユカはこれからどうやって生きていくのだろう。彼女の小さくなっていく背中を夢中で目で追いかけてしまった。
途中に挟まれるスラップスティックの描写が西洋感があってすき。ヌーヴェルヴァーグに影響を受け、また与えた作品なのだろうな。
普段邦画をあまり観ないからこんなに好みの作品に出会えて嬉しかった!