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美女と野獣のOBL1VIATEのレビュー・感想・評価

美女と野獣(1946年製作の映画)
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ジャン・コクトー映画祭にて。
美女と野獣を初めて映像化した作品なのだが他のどの映像化作品より美しさとグロテスクさのバランス感覚が際立っており、原点にして至高感。腕の燭台がゆっくりと灯ってベルの父を食堂へと誘う様は忘れられそうにもない。お馬さんのたてがみがよく見るとキラキラしててイジワルシスターズの衣装と共に最高にファンシーでした。ピエールカルダン(オープニングクレジットで名前が出てきてたまげた)の衣装も最高だし、なにより終始ライティングが神がかっていて、これは白黒で観るべき映画だよなと思いました…現世/異界の表象はこの後に見た『詩人の血』に始まり『オルフェ』に受け継がれたんだろうね。ストーリーの方はぶつ切りで、観客があらすじを知っている前提だとしても登場人物の心情の変化にはついていけず唐突に感じる箇所が多々。あとは字幕がちょい雑で勿体なく感じた。結構笑える作品だと思うんだけどそれもあまり伝わっていなかった模様。(1)
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