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美女と野獣のnuのレビュー・感想・評価

美女と野獣(1946年製作の映画)
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初コクトー。チョークで書かれたかわいらしいクレジットから始まり、1946年の映画とは思えないくらいのプロダクションデザインによって夢想的な世界へといざなわれた。カーテンの揺れのような小さなことでさえも、優美に感じられる作りとなっていた。物語の終わりは今まで見てきたものとは同じようで違っていて、ベルの躊躇いを含ませた表情と台詞が何とも印象的であった。
『ロバと王女』を作るときにジャック・ドゥミがこの作品を参考にしたかどうかは分からないが、衣装や小道具等から影響を感じられた。いずれにせよ、両作品でのジャン・マレーの存在感は唯一無二であった。
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