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籠の中の乙女のcamusonのレビュー・感想・評価

籠の中の乙女(2009年製作の映画)
3.7
子供3人を郊外の家にを閉じ込めて育てているという異常な状況の描写を、
これといった説明もなく、淡々と描写していく作品。

長女はシガーニー・ウィーバー似で、
次女はアントニオ・バンデラス似で結構かわいくて、
長男はドラガン・ストイコビッチに似た美男だけど、どこか間が抜けていて、
母親は岸惠子似。父親は禿げ上がってる以外は特に特徴のない普通の人。

異常な状況下における描写が、凡人には思いつかないレベルに至っていて、
いちいち面白いです。

家族の中で、外で働いているのは父親のみで、一見、最も普通な人なのだけれど、
描写が進み、状況が明らかになればなるほど、
父親の異常性が浮き上がってくるところ、なかなか巧妙だなと。
狂人的な表情は一切見せないところがリアルでいいなと。

もう一展開あれば傑作になったかも知れません。

長男の鈍くさい感じがちょっと笑えます。
もの投げるのが下手くそだと、すべてに鈍そうな感じがしてしまいます。
あと、親爺のガムテープの使い方が斬新でした。
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