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籠の中の乙女のkazzのレビュー・感想・評価

籠の中の乙女(2009年製作の映画)
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根の深い永久歯である犬歯が生え変わるのを待つそれは、まるで羽が生えるのを待つくらいファンタジーだ。

それ以外は全てのことが地続き。なぜこれを携帯と呼ぶ?なぜこれが光?

宗教、法律、道徳など、多くの当たり前にあるものが無から誕生したのではなく、どっかの誰かによって創造された。

思い込み。あるいは思い込まされている。平然と信じきっているのは彼らか?いや我々だってどっかの誰かに思い込まされている存在に過ぎない。

だからこの物語の恐怖に寄り添い、バルボアの自分自身を越える姿に力を貰うのだ。
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