もちろん、笑っちゃうようなシーンもあったのだけれども、よくよく考えるとかなり怖い映画だった。
あまりにも閉鎖的な家庭で犬として育った子供たちの無知さは、ときにユーモラスでときに薄気味悪い。
果たして、私たち自身は、彼 彼女らのように外の世界を知らない存在ではないと、いえるのだろうか?彼 彼女らは無知でいることについて盲目的だった、その点は私たちも同じなんじゃないのか?
でもこの問いと不安を真剣に考えてしまうと終わりはなくて発狂してしまうような気がするので、強固な世界に閉じこもるかこじあけるのか、どっちかというと差し当りいろんな映画を観たり本を読んだりすることで満足しておきます。あとこの監督の作品はこれからも観ていきたい。