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籠の中の乙女のsoraのネタバレレビュー・内容・結末

籠の中の乙女(2009年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ヨルゴス・ランティモス監督“女王陛下のお気に入り”で懲りたはずなのに、怖いもの見たさでまたしても最後まで観てしまった…
観終わった後に残ったのは筆舌に尽くしがたい負の感情
もう嫌だ、やめよう、と思うのに観る側にそれを許さなかった恐ろしい作品

ほぼBGMのない映像と温暖な気候の中に溢れるのは、両親の歪んだ愛情と家族全員の肥大化していく狂気

性欲に侵食されていく長男と、一心不乱に踊る乙女姉妹に、果たして同情する者はいるだろうか

唯一、父親が外界から招きいれた女は救世主になるどころか、彼らにとって忌避すべき菌を撒き散らしただけという結果になった点も救われない

そこへラストの車のトランク
さあ、開くぞ、開くぞ、観ている側はやっとここで安堵のため息をつくことを許される…と思いきや…
完全に沼に引きずり込まれてしまった

久しぶりにホラーを超える気持ち悪いホラーを観た気がする
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