もちお

籠の中の乙女のもちおのネタバレレビュー・内容・結末

籠の中の乙女(2009年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

 初鑑賞です。
 字幕版です。
 以前から気になっていた作品です。

 感想ですが、嫌な話でした。
 好きな作品です。
 そして、ラストが良かったです。

①モザイク
 オリジナルからなのか、日本公開に合わせてなのか。
 レーティングによるバージョン違いがあるのか。
 その辺りを調べていませんが、モザイクが気になりました。
 肌色で塗りつぶしたような加工が特に。
 劇中で病的に過保護な親が登場しますが、観客に対して過保護な誰かが関与したのか。
 そんなことを考えてしまいました。

②良かったところ
・異様
 子供たちを外の世界から隔離する親。
 子供を守りたいからではなく、支配したいがための行動に見えました。
 吐き気がしました。
 言葉を誤った意味で教えるところが特に不気味でした。
 また、異常な教育を受けたためか、子供たち3人にも違和感を覚えました。
 見た目は大人でしたが、言動が妙に幼いと感じました。
 
・双子と犬の件
 犬はあそこから連れてくるとして、子供を短期間で意のままに産むのは不可能なので引っかかりました。
 さらってくるつもりなんですかね。
 あの3人も実の子ではなくて、どこかから連れ去られてきたのでしょうか・・・
 ゾッとしました。

・映画のパワー
 作品に触れることで多大な影響を受けていく。
 映画を通して外の世界との接点を得たのかなと。
 抑えられない衝動に突き動かされていく姿がパワフルでした。

・終わり方
 犬歯を無理やり抜く(というより破壊する)シーンのインパクト。
 そして、トランク。
 出るのか、出ないのか。
 わからないまま終わる。
 この距離感が絶妙でした。
 トランクの中から彼女の緊張感が伝わってきました。

③まとめ
 好きな作品です。
 観て良かったです🙇‍♂️
もちお

もちお