れれれざうるす

籠の中の乙女のれれれざうるすのネタバレレビュー・内容・結末

籠の中の乙女(2009年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

「今日も元気にゾンビが咲いてるね!」
この文章に違和感があるのは普通に生きてきた証拠。

観たい映画リストに入れてたけどなぜ観たいと思ったかは覚えてないやつをようやく観賞。「悪の華」と並んでたからそういうことだろうね!(??)

ギリシャの映画は初だしパッケージ綺麗だし…と思って期待してたのに……とんだキチガイ映画でした!!!!

しかもこの独特の間…独特の血の描写…独特の無音…どこかで味わった気が…(襲いかかる嫌悪感)。
あ…!ミヒャエルハネケさんですね!!久しぶりです!!
これはハネケ映画じゃないけどものすごく似たモノを感じる。

ストーリーとしては、外の世界から一切遮断し、独自のルールを作った両親が子供3人(20超えてそうな)を教育する。そして、外の世界から来た女を雇ったことで家族の秩序が乱れるって感じの話。

何も知らない子供に変に性について教えたもんだからお互いのを舐め合ったり近親相姦しまくり。そりゃ動物的な本能だし仕方ないね。猿みたいなアレ。
猫は殺人を行う恐ろしい生物だから、と四足歩行で犬の鳴き声で威嚇する練習させたりwシュールだけどちょっと笑えない。
ゾンビのことも小さな花って教えちゃうし…。お花畑がおゾンビ畑になっちゃうよぉ…。
プールの中に魚を投入しても「魚がいるよ!ママに取ってあげたら喜んでくれるかも!」って。おいおいそれくらいわかろうや…。
子供=ペット みたいな印象。

しかしTVもなく、間違った情報ばかり教えてるとそれがこの家庭でのルールになるわけで…。
どこの家庭にも他人には理解できない独自のルールってあるもんね。例えば、我が家は昔から母に「人間は顔やで。ブサイクは生きてる価値ナシ。ブサイクは家に入れるのも禁止。」と毎日言われて生きてきたので美形じゃないと吐き気催すように…。(これちょっと違う?笑)

この家庭では“犬歯が生え変わると外に出られる”というルールがあったため、自分で歯が落ちるまで頬を殴り続けるはめに。マジキチ。(原題の意味が犬歯なのもそれだろうね)

ハイパーマジキチダンシングシーンでは素直に「気持ち悪い」という感想しか出てこない…。ちょっとでも良いからギターと合わせようよ…(ソコ?)

ラストでトランクに入るとこは多分あれかな。あそこに入ると出られなくなるの知らなくて、人間がどうやって死ぬのかも知らなくて、そもそも人間って死ぬのかも知らなくて、呆気なく死んじゃったのかな。うーん、わからん…。
なかなか分かりづらいけど思考はしやすくアレコレ考えることが出来る作品だったとは思う。

気持ち悪い映画って何故か観たくなるし嫌いではないので星3くらいにしときます。