ケヴィン・スペイシーはやはり演者としてピカイチということが証明される一本。私生活はいろいろあったみたいだけど。たとえすごい才能を持った人でも、あかんことはあかん、ということは先に言っておきたい。
精神科医の元に連れてこられた男は、こと座の近くK-PAXから、光速を超えるスピードで地球にやってきた、という。地球人には見えない周波の光が見え、出身地の惑星付近の軌道を完璧に描くことができ、犬と話が出来て…などなど、大きなことから小さなことまで、人間にはできないことができる。しかもめっちゃ説得力がある。でも宇宙人なんてそんなはずはない、だって見た目普通のおっさんやん、と、彼の過去を探ろうとするストーリー。
明確に「これが伝えたい」というよりも、人には辛いこともあるけど可能性もある。みたいなふんわりとした前向き感を感じる映画でした。
でも同時に、自分の力ではどうにもできないことの下では無力よなぁ、とも思ったりした。