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U.M.A レイク・プラシッドのRのネタバレレビュー・内容・結末

U.M.A レイク・プラシッド(1999年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

自宅で。

1999年のアメリカの作品。

監督は「ミスター・ソウルマン」のスティーヴ・マイナー。

あらすじ

メイン州の湖で、ダイバーが謎の生物によって下半身を食いちぎられる事件が起こる。その事件のために調査にやってきた古生物研究者のケリー(ブリジット・フォンダ「ゴッドファーザー(最終章):マイケル・コルレオーネの最後」は密猟監視員のジャック(ビル・プルマン「ネクスト・ドリーム/ふたりで叶える夢」)や保安官のハンク(ブレンダン・グリーソン「イニシェリン島の精霊」)らと共に謎の生物の捕獲作戦に乗り出すのだが…。


昔ポスターを観て、なんか深海恐怖症を若干想起させる構図だなぁ…と幼心に恐怖を感じつつ、ずっと気になっててようやくU-NEXTにて鑑賞。

お話はあらすじの通り、一応タイトルには「U.M.A=未確認動物」とあるんだけど、まぁ言っちゃえば巨大ワニです。特性としては湖に住んでるというところで、ワニって湖に住めるんだっけ?という感じなんだけど(調べたら住めるみたい)、広大な湖に突如巨大ワニが現れるという恐怖はなかなか、それでいてなんと言ってもなんでも喰らう大食漢であるという点が今作のワニは顕著で1番衝撃的だったのは中盤、主人公たちが喧嘩をして追いかけっこをしている最中で突如「ウオォー」と他の映画だったら普通に超怖い存在の野生のクマが出てきて恐れ慄いているところに後ろからワニが湖から現れてバクゥー!!と水に引き摺り込んで食べちゃうシーン。コメディシーンから突如クマ→ワニの流れの唐突さもあって普通にひいた…笑。

ただ、ぶっちゃけワニ自体のCGも粗いし、パッケージのワニよりかはやや小さめでもっと巨大かと期待していた分肩透かしな面もあったんだけど、それよか本作ジャンル映画にしても思っていた以上にコメディ要素が強いのが1番の特徴。

その最たる部分がキャラクターの個性の強さやキャラ同士のゴタゴタに現れているんだけど、例えば主人公ケリーは動物パニックもの主人公にしては珍しいくらいヒステリックで神経質。まぁ、話の発端として元々勤めている博物館の上司と付き合ってたんだけど、そこを同僚に奪われて、気まずいからお前調査に行ってこい!とその上司に言われちゃって仕方なく…というスタンスなんだけど、そこから湖汚い!ミミズ気持ち悪い!エロい目であたしを見ないで!と喚きまくって他の人物をうんざりさせる様が見ていて面白い。ただ、それをブリジット・フォンダが嬉々とさて演じているからか不思議とやだみはあんまりない。

後は昨年のアカデミー受賞「イニシェリン島の精霊」でお馴染み、ドーナル・グリーソンの父親でもあるブレンダン・グリーソン演じる保安官ハンクと後乗りでチームに加わるワニ信奉者の大金持ちヘクター(オリヴァー・プラット「クレンズ・フレンズ」)とのゴタゴタ描写!!一方は同僚を食い殺され、なんとか敵を討ちたい保安官、もう一方はワニ大好きセレブとはじめっから相容れない関係性なんだけど、ヘクターが陣地のキャンプでも馬鹿騒ぎしたり、夜中にこっそり怪しい動きをしていて、うんざりしているところに、そのヘクターが罠として設置した落とし穴や縄に引っかかっちゃって酷い目に遭うハンクの構図はまさにコメディのソレで特に罠に引っかかって吊り下げられちゃった後に「お前を殺す!」とヘクターを追っかけ回すシーンはなんか「こち亀」の両津と大原部長みたいで笑ったわ(で、そのあとクマとワニに襲われる笑)。

あと、そもそもワニがなんで湖に?という発端に関わるあのおばあちゃん…いや、普通にサイコキラーじゃねぇか笑笑!!


そんな感じで下手したらワニよりもインパクトがあるキャラクター同士のゴタゴタで1番割を食うのがケリーの相手役のジャック。いやぁ、なんか普通…笑。

まぁ、上記のキャラクター同士の掛け合いは楽しいんだけど、序盤の下半身なくなるダイバーや中盤で首チョンパされる警察などグロも多少あったり、クライマックスのワニの捕獲作戦自体はなかなか迫力があったりと普通にワニ映画としての旨みもちゃんとあるにはある(にしてはワニも殺されないし、主要人物も死なないのが新鮮)。

Filmarksの評価は低いけど、なんかのほほんと観られる楽しいワニ映画でした。
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