一人旅

さまよう魂たちの一人旅のレビュー・感想・評価

さまよう魂たち(1996年製作の映画)
5.0
ピーター・ジャクソン監督作。

恋する人を救うため死神と対峙するインチキ霊媒師フランク(マイケル・J・フォックス)の奮闘を描いたホラーコメディ。
フランクの“仕事仲間”である三人のゴーストのVFXは『キャスパー』や『ゴーストバスターズ』で登場するゴーストとの類似性が高く、見た目とは裏腹にコミカルな動きや表情に可愛げがある。一方で、町の住民を次々と殺害していく死神は大鎌を持った恐ろしい風貌と俊敏な動きが特徴で、絨毯や壁の裏側に潜り込みもこもこ動き回る様子が恐ろしい。
コメディとホラーの使い分け(メリハリ)が巧みで、死神が登場する場面ではそれまでのコメディ色が弱まり、ホラーの色合いが一気に高まっていく。
死神や不幸な娘パトリシアに隠された意外な真相の判明から始まる一連のアクションも適度な恐怖と緊張感を感じられる。
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