ナツミオ

バファロー大隊のナツミオのレビュー・感想・評価

バファロー大隊(1960年製作の映画)
3.8
NHK-BSプレミアム録画鑑賞

ジョン・フォード監督の騎兵隊部隊内の殺人事件・裁判を描いた異色西部劇

1960年米作品
主演 ジェフリー・ハンター コンスタンス・タワーズ ウディ・ストロード

時はアメリカ・南北戦争後の1860年代の西部。
合衆国第9騎兵隊の駐屯する町で起こった殺人事件で、部隊の上官である少佐とその娘が殺された。
その場から逃走したルトレッジ曹長。
曹長の上官のカントレル中尉は、捜索隊を率い彼を追う。
途中アパッチ族の襲撃を撃退し、曹長を捕まえ町に戻る。
市民傍聴の中、曹長の殺人事件裁判が始まる。弁護は上官のカントレル中尉だが、圧倒的に不利な条件は、曹長が黒人兵士であることだった・・・

ジョン・フォード監督の異色傑作西部劇。
いや、西部が舞台の法廷ドラマ。
人種問題も絡めている。
いや〜、この作品初見ですが面白い!

中尉役のジェフリー・ハンターは1950年代黄金期のイケメン俳優。
見ようによっては、トム・クルーズに似てる⁈

原題の「ルトレッジ曹長」役ウディ・ストロードが、奴隷解放で自由を勝ち取る為に軍人となるが黒人である為に裁判で死刑を免れないルトレッジ曹長の苦悩を熱演。

ほぼ唯一の紅一点、カントレルの恋人で牧場主の娘メアリー役、コンスタンス・タワーズ。
綺麗な女優さん。

その他脇役、
妻に頭の上がらない判事役の大佐、補佐役の部下が大佐の飲んだ残りの酒をカップを回して違うところから飲む描写や、裁判途中休憩で大佐や部下が部屋に戻るやポーカーを始めるところ。

法廷シーンもそんなに深刻ではない描かれ方。

最後にカントレル中尉とメアリーのラブ・シーンの横を敬礼しながら通り過ぎる第9騎兵隊の部下達の表情も晴れやかでスッキリ観られる作品。
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