ウシュアイア

ザ・ムーンのウシュアイアのレビュー・感想・評価

ザ・ムーン(2007年製作の映画)
3.3
アポロ計画の月面着陸をふりかえるドキュメンタリー。
当時のNASAの秘蔵映像と元宇宙飛行士たちのインタビューがほとんど。

アームストロング船長が月面に降り立つ映像だけしか見ていないと,捏造(人類は月にいっていない)説もちょっと気になるところだが,飛行士の訓練から,月への航行,月面着陸,帰還までのNASAの秘蔵映像を見ると、ああ、やっぱり人類は月に行ったんだな、ということを改めて実感させてくれる。

また,インタビューした飛行士は,自分が最初に降り立っていたら,その場で小踊りしていただろう,と言っており、ニール・アームストロング船長の
"That's one small step for a man, one giant leap for mankind."
(これは一人の人間には小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍だ。)
という名言も,船長の冷静沈着な性格から出てきた言葉だという。

また,月に降り立った飛行士達は,地球への帰還後には今までとは違う人生が待っていた,という話にも膝をうってしまう。宇宙飛行士たちの人となりにも迫るものでとても興味深かった。

ドキュメンタリーとしての構成も素晴らしかった。当時の人々の興奮もよくわかるし,宇宙への夢が広がる。

でも,インタビューが多すぎてちょっと退屈だったなぁ。それから,『ザ・ムーン』というタイトルはセンスなさすぎ。原題の『IN THE SHADOW OF THE MOON』でいい。

(2009年2月8日)
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