このレビューはネタバレを含みます
私はソウル・ミュージック好きな関係で60年代の公民権運動関連の映画は多く見てきたものの、90年代に関しては知識が抜け落ちています。
(結局のところ想像の域を超えることはできないのだけど)
90年代のアメリカが抱えていた問題、形を変えつつ、今も続いている問題をリアルに描いているのではないかと思う。
こういう映画の大半は「黒人以外が悪い」という前提の描き方なのに対して、
この映画は自分たちのコミュニティの中での無益な争いにフォーカスしているのも、製作者たちの怒りの表れではないかと思う。
主人公がギリギリ皮一枚のところで人を殺すことを留まり、このジレンマを抜け出そうとする、このラストがとても良い