ちぬちぃぬ

ボーイズ’ン・ザ・フッドのちぬちぃぬのレビュー・感想・評価

ボーイズ’ン・ザ・フッド(1991年製作の映画)
3.9
とても教訓要素が強い映画だったと思います
映画自体はハッキリと直接的メッセージとして"平和"を謳っていて
米国の黒人社会の暴力連鎖を断ち切りたいと発している

作品全体で描いているのは
米国のアメリカ系の人たちが抱えている問題だけでなく
【性教育】的な側面もあったり
男児にとっての父親という存在、役割も興味深かったです
確かに幼少期の育児は母親の担う部分は大きいかもだけど思春期以降の男児へのアドバイスは父親の方が的確にできる部分は増えそう

(避妊の話題以外にも病気について仲間内で語っているシーンがあったけど
AIDSと翻訳されずにただ「ビョーキ」って感じになってましたね
なんでそのまま字幕にしないんだろ?なんかあるんかな)

治安の悪い地域でよくある問題が多く描かれていて将来の生活…進学、就職、家庭等
10代で子持ちになるケースも多くて更に進路の障害になる
悪循環が発生しやすく日常的に暴力が溢れていて簡単に発砲まで行ってしまう。。。

黒人男性が一流の世界で活躍するならアメフトかバスケ、もしくは野球、陸上、ボクシング…などスポーツ選手を目指すか音楽関係
というのが常識?かな
リッキーもアメフトで大学から声がかかり試験も合格して、この街的には前途洋々のハズだったし彼女との間に(二人ともまだ高校生じゃないの?)子供もいたのに
ギャングに殺されてしまう😢
この事件は、この街では取るに足らない出来事なのか殺人事件なのに報道なしという事でした


トレの父親役を演じたローレンス・フィッシュバーンが若くて、そんな古い映画だったんだなーと痛感…この父親はインテリで、街を自分達で守る事も考えている人だったなぁ
トレが踏み止まれたのも父の影響が大きいかと思います

黒人男子に対する明確なメッセージは
⑴妊娠させるな(責任)
⑵行き場が無くても安直に軍に入るな
⑶銃を持つな

といったところでしょうが
もっといろいろ教えてくれる良い映画でした✨