Nana

ボーイズ’ン・ザ・フッドのNanaのレビュー・感想・評価

ボーイズ’ン・ザ・フッド(1991年製作の映画)
3.5
LAのアフリカ系居住地に住む若者の問題を描いた90年代の作品。
ヒップホップのミュージシャンが身内の闘争で亡くなった事件が続いた頃かな。
警察からの差別や仲間同士での争いで簡単に銃が出てくるのが怖い。
親も厳しく見た目もマトモなのに警官に銃で脅されたり、家に泥棒が入っても1時間待たされたりと、警官が酷い。
だから仲間が殺されても警察を呼ばないで自分ちに連れて帰ったり、放置されていたり頼るところがない。
テレビでは世界のニュースを放送しているのに、自分の街で少年が殺されても誰も気にしないなんて怖すぎる。
麻薬もピストルも自分たちが運んだわけじゃないのに、いつの間にか黒人の街には銃の店や、麻薬の売人がいるのも酷い話。

そんな悲惨な話だけど、主演のキューバグッディングJrや、父親役のラリーフィッシュバーンがステレオタイプなアフリカ系と違うキャラを演じていたのが好感が持てた。

24歳でオスカーの監督賞にノミネートされたジョンシングルトンは51歳で亡くなったらしい。
Nana

Nana