たけちゃん

ボーイズ’ン・ザ・フッドのたけちゃんのレビュー・感想・評価

ボーイズ’ン・ザ・フッド(1991年製作の映画)
4.1
テレビはなぜ、報道しない……
この街で起こっていることを……


ジョン・シングルトン監督 1991年製作
主演キューバ・グッディング・Jr、アイス・キューブ


勝手にお知らせシリーズ「今日は何の日」
本日、6月15日はラッパーで俳優のアイス・キューブ、51歳の誕生日。


【アイス・キューブ】
1969年6月15日、カリフォルニア州ロサンゼルス生まれ。
アイス・キューブの生い立ちは、映画「ストレイト・アウタ・コンプトン」で描かれていて、その作品ではアイス・キューブ役を彼の息子が演じていますから、リアリティもバツグン!
ぜひ、観てみてください。

1986年にN.W.A.のメインラッパーとしてデビュー。
まだ高校生なんだよねΣ( °-° )ワオ
1989年にグループを抜けてソロへ。
そして、1991年に、この「ボーイズ・ン・ザ・フッド」で俳優の道へ。


アイス・キューブは素晴らしいラッパーで、僕はRun-DMCは知っていたけど、N.W.A.が現役だった時代はまだラップに目覚めてなくて、そっちはあとから聴いたんですが、アイス・キューブがソロで活躍する頃は彼のラップも大好きで、アルバム何枚か持っていました。

フィルマの皆さんは、俳優としてのアイス・キューブの方がきっとお馴染みですよね。
有名なところでは、ヴィン・ディーゼル主演の「トリプルX」シリーズで、ヴィン・ディーゼルが出なかった2作目のトリプルXがアイス・キューブでした(^-^)

そのアイス・キューブの俳優デビュー作が、この「ボーイズ・ン・ザ・フッド」です!








さて、映画です。
監督・脚本はジョン・シングルトン。
この映画は、そのジョン・シングルトン自身の体験に基づいて映画化したと言われてます。今作が監督デビュー作で、この時、わずか23歳。
そして、今作でアカデミー賞監督賞と脚本賞に史上最年少でノミネートされました!

ジョン・シングルトン監督作では「ワイルド・スピード2」が好きなんですよね。で、僕、今回、レビュー書くためにジョン・シングルトンのことも調べたんですが、なんと、去年の4月29日に51歳で亡くなっていました。知らなかったので、ビックリ。
ただ、映画のように抗争などで死んだわけではなく、病気のようです。51歳は惜しいよねぇ。

前のレビューで書いたマイケルのMV、ジョン・シングルトンも作っているんですよ。曲は「Remember The Time」、これ、エディ・マーフィも出てるし、「ハムナプトラ」みたいなエジプト映像で面白いんですよ(ˆωˆ )フフフ…




映画に戻ります。
先日、ミネアポリスで起こったジョージ・フロイドさんの殺害から始まった暴動は、今なおアメリカに巣食う人種問題を改めてクローズアップしましたが、今作は別の視点から黒人社会を描いたものです。

映画オープニングで語られるように、アメリカの黒人を殺しているのは、白人以上に、同じ黒人によるものが多いのだという現実。
僕は大好きな黒人ミュージシャンが、若くして亡くなるのを音楽を通じて学んだので、黒人ギャングによる抗争が今も続くことを知っていましたが、この映画もそれを描いています。



主人公は幼なじみの黒人3人。
キューバ・グッディング・Jrが演じる優等生のトレ・スタイルズ。
アイス・キューブが演じる3人の兄貴分で、根はいいのに悪をしてしまうダウボーイ。
その弟で、アメフト選手を目指すリッキーが、モリス・チェストナット。

この3人の姿を通じて、黒人社会の現実を描いていました。


映画の前半は意外と軽いです。
監督が若いからか、ちょいちょいセリフが面白い。
「クンタキンテかよ!」のセリフは分かる人は分かる(笑)。これ、1977年に放送されたテレビシリーズ「ルーツ」の主人公の名前です。日本でも大ブームになりましたもんね。僕も見てた。

途中までは、役者が黒人ということだけで、よくある若者の恋やセックスにまつわる青春映画かと思いましたが、ラストが全く違うヽ(`Д´)ノ
まぁ、分かってはいたけどね( ¯−¯ )フッ



アイス・キューブはこの映画の出演時、まだ、22歳ですからね。でも、リアルな演技で感心( ˘ ˘ )ウンウン
ただし、吹き替えはおすすめ出来ない。
特に、アイス・キューブは。
酷いボンクラにされてしまって、ガッカリ。
本人の声だとすごいクールなんですよ。


そして、トレのお父さん役がローレンス・フィッシュバーンなんです。これがとても良かった。
ネタバレですが、最後にトレは大学に進学し、きちんとした人生を送ります。それは間違いなくお父さんのおかげ。
先日レビューした「レ・ミゼラブル」とは逆で、親がしっかりしてたから道を踏み外さなかった好例。

そこに少しだけ救われました( ˘ ˘ )ウンウン





さぁ、最後に音ネタ💩ウンチクンです!
今回は使われた楽曲でメジャーなものだけ拾います。
このサントラ、欲しいわぁ( ¯−¯ )フッ


まずはZappの「More Bnunce To The Ounce」
1980年発表のこの曲、ザップのデビューアルバムのオープニングトラックです。トークボックスを使ったいかにもザップという代表曲。


次に、Run-D.M.C.の「Sucker M.C.'s」
これは1984年のランDMCデビューアルバムに収録されたナンバー。黒人ヒップホップの先駆けです。


大好きなTony! Toni! Tone!の「Me And You」は知らない曲だった。サントラのみなのかなぁ。


そして、やっぱりのアイス・キューブ「How To Survive In South Central」
エンドクレジットで使われていたけど、かっこいいトラックだった。ライムも良い!
でも、アイス・キューブのアルバムには入ってないんだよね。これも欲しいわぁ。


他にも見知った名前、たくさん見ましたが、このへんで(ˆωˆ )フフフ…
サントラ買おう( ̄^ ̄ゞ




アイス・キューブさんお誕生日おめでとう🎉🎉🎉
最後に、"平和を広めよう"( •̀ω•́ )و✧