Mizuki

ミッドナイト・イン・パリのMizukiのネタバレレビュー・内容・結末

ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

冒頭のパリの街並みの古き良き感じがあまりにも情緒があって、結構な尺があったけどずっと見てられたし、ただ街並みを映してるだけのシーンだったけど、この映画の冒頭としてはピッタシだった。

主人公が生きている現代のパリも、タイムスリップした先のパリも、さらに昔のパリも、それぞれの良さがあってパリに行きたくなったし、昔の時代のレトロな感じもノスタルジックな気持ちになってめちゃくちゃよかった。

自分が好きなものが一番輝いていた時代に行くことができて、自分が尊敬してやまない人たちに出会えたらどんなに最高だろうと自分も考えた。

でも、タイムスリップしてるわけだから、その時代のことを「なんで素晴らしいんだ!」って思えば思うほど、自分がその世界に生まれていないという事実がよりはっきりと実感されるようになるから複雑で寂しい気持ちになるんだろうなぁと思った。

昔は良かったって思うことはたまにあるけど、
そう思ってしまっている今も時が経てばその“昔”
になるわけで、きっとその時には同じように「あの頃は良かったな」って思っちゃうと思うから、結局なんだかんだ言って今が一番最高なんだってことなんだろうなと思った。でもそのことってなかなか気づけないんだよな。
Mizuki

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