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ミッドナイト・イン・パリのBunBoomのレビュー・感想・評価

ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)
3.2
ないものねだりと憧れの違い。

パリという街への憧れ、そこで生まれた偉人ともいうべきアーティストへの憧れが人一倍強い、小説家を夢見る主人公ギル。
ひょんなことから過去の時代へタイムスリップができるようになり、実際に過去のアーティスト達との邂逅を通し、自身の価値観を見つめ直していくストーリー。

終始、パリの美しい街並みと音楽が楽しめる作品でした。
芸術家たちならではの過去への羨望と執着心が垣間見えるのも面白かったです。
(もっと画家や作家の予備知識があれば、楽しめたと思うので、自分の教養不足が悔やまれます。。)

所謂過去編に当たる部分はロマンチックで切ないストーリーになっているのですが、現代での主人公が不憫過ぎて、見ていて不快でした。
何故あんな相手と婚約することになってしまったのか。。
恋愛経験の乏しい自分には想像も及びませんが、あのまま結婚に至らなくて正解だと思いました。
現代のパートがあるからこそ、過去編やラストが輝くのだと思っても、受け入れきれない自分がいるので、評価が若干低めになりました。
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