セトワトソン

ミッドナイト・イン・パリのセトワトソンのレビュー・感想・評価

ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)
4.3
昼間のパリ(現代)と夜のパリ(1920年代)を行ったり来たりする中で、考えさせられる「現在の問題」と「幻想への憧れ」…いやーーー面白かったです。

正直途中まで「なんだ只のパリの讃美歌か…期待外れだった…」なんて思っていたのです、パリの景観があまりにも日本とかけ離れた美しさを持っててどうしてもそこに目が行くんだもの。

ただ、アドリアナとの"あの時代のシーン"でこの作品への見方がガラッと変わりました。

本作が出した答えは「実は今って最高なんだぜ!」ではなく、
「人生は常に今に不満を感じるものなんだよ、それを受け入れようぜ…」っていう姿勢。なんかね、いいよね。
余韻の残る締め方もとても好みでした。