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ミッドナイト・イン・パリのabeeのレビュー・感想・評価

ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)
4.1
ウディ・アレンのパリ愛が伝わる作品。

冒頭4分間はただパリの街並みを映すだけ。

アメリカ古典文学好きとしてはアガる映画でした。大学時代にフィッツジェラルドは良く読んでたなぁ。ヘミングウェイがかなりイケメンでした。彼のセリフの中に彼の作品の世界観がしっかりと入っていて「これはヘミングウェイだ。」としっかり感じられました。「陽はまた昇る」の作中で闘牛士は戦士の象徴として描かれているので。
余談ですが、文学的に読みやすいのはフィッツジェラルドだとおもいますのでこの作品で古典文学に興味を持った方は是非フィッツジェラルドからお読み下さい。

ピカソはどっちかとゆうとヒトラー寄りだったのが気になる。

探偵の最後がシュール過ぎる。まさかの断頭台の露と消えたのでしょうか笑
ウディ・アレンのシュールな笑いが理解できるようになってきた。面白い。

彼の作品は短いけれど描きたいことの全てをコンパクトに纏めてあって、観客にきっちり伝えることができていますね。

私自身、音楽や文学、映画もそうですがこの時代に生まれていればなぁと思うことが多々あるので感情移入できる作品でした。1970年代後半に生まれていればNIRVANAをリアルタイムにこの目で見ることができたのだろう。確かにどの時代にうまれても同じことを感じるのでしょうね。

それにしてもトゥールーズ・ロートレックはどの作品を見てもすぐに「ロートレックだ!!」ってすぐ分かるからスゴイ。「ムーラン・ルージュ」にもロートレックは登場します。それだけ実際の彼に魅力があったってことでしょうね。
ロートレックのポスター買おう。
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