Riisa24

ミッドナイト・イン・パリのRiisa24のレビュー・感想・評価

ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)
4.0
面白いテーマをユニークに芸術的に映画にしたらこうなるのか、という印象。
パリならではの演出や脚本が鑑賞者に『私もパリ行きたいわ!』と思わせていて、観光宣伝としてバッチリやと思った。
学があればと私もそう思ったけど、聞いたことあるだけの芸術家の登場でもウハウハできるミーハーなので楽しめた。

真夜中の鐘が鳴ると現れるアンティークカーに乗り込み1920年代にタイムスリップする主人公、ギル・ペンダーはパリを愛し20年代を崇拝しフィアンセからはその狂愛ぶりに呆れられる男。

--たまたまタイムスリップする術を掴んだ彼は毎晩のように一人で過去へ旅をする。
そこで出会ったフランスの偉人達と親しくなり、ギルの執筆中の処女作を批評して貰ったりパーティに明け暮れたり一目惚れしたりと夢()のような時間を過ごすのだが、次第にギルは昼間の現実社会から孤立していってしまう。
数回目のある夜、一目惚れした女性と過ごしていると2人の前に馬車が停まり、促されるまま乗り込むと19世紀のベル・エポック時代までタイムスリップすることに…。--

現代を生きる人々は皆過去に心酔し今を疎かにしがち。
そんな退屈な"今"は未来の誰かにとっての崇敬の対象であると気付いたギルは、現代の真夜中のパリで過ごすことを選ぶ。
Riisa24

Riisa24