福福吉吉

サブウェイ・パニックの福福吉吉のレビュー・感想・評価

サブウェイ・パニック(1974年製作の映画)
3.0
◆あらすじ◆
ニューヨークの地下鉄・ぺラム123号が武装した4人の男に占領され、犯人は乗客を人質に現金100万ドルを要求してくる。交通指令室にいた地下鉄公安部のガーバー警部補(ウォルター・マッソー)は警察や市と連携して人質を助けるべく動く。

◆感想◆
リメイク作「サブウェイ123 激突」(2009年製作)を鑑賞済みでしたが、ストーリーがかなり違う感じがしましたので、別物として楽しめました。

ストーリーのテンポが良く、犯人側のストーリーとガーバーたちのストーリーが小気味よく交錯していくので、それぞれのストーリーに緩急があって観やすかったです。

犯人の4人組はブルー、グリーン、グレイ、ブラウンと色で呼びあっており、最初のうちは似たような容貌なので分かりにくいですが、ストーリーが進むにつれてそれぞれの性格や癖などの個性が分かってくるようになっていき、把握できるようになっていました。特にリーダー格のブルー(ロバート・ショウ)は交渉役として冷静でそれでいて一歩も引かないかけ引きの巧さを感じて敵ながらカッコ良かった。

一方、ガーバーたち地下鉄側は吹替版で観たためなのか、かなり緩い雰囲気で進んでおり、乗客が人質になっているにもかかわらず、警官や市長などが緊張感のない会話を応酬していて、どこかおかしかった。以前観たリメイク作が緊張感あり過ぎだったので余計に緩く感じたのかもしれません。

地下鉄から犯人たちがどう逃げるのかという部分が本作の肝になっており、現在だと大したギミックではないのですが、しっかり謎として機能していて、犯人たちの計画の周到さを感じて良かったと思います。

終盤にはスリリングな展開もあって見応えがありました。

普通に面白かったと思います。

鑑賞日:2023年11月8日
鑑賞方法:BS-TBS
(録画日:2022年9月17日)
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