Jaya

眠狂四郎 女地獄のJayaのネタバレレビュー・内容・結末

眠狂四郎 女地獄(1968年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

死んだ密使から密書の手絡を預けられたことから眠狂四郎が佐伯藩の采女正と外記の内紛に巻き込まれるお話。うーん、無理がある男装。

狂四郎は台詞読みもカッコよく殺陣もキマってましたが、手絡をあげた角兵衛獅子の娘をむざむざ殺されたのはらしくない片手落ち。顔の白塗りが厚めに見えるのは晩年だからかなあ。

次々に狂四郎へ襲いかかる罠。老婆家のは罠は些かB級じみていましたが、その後の殺陣はカッコよかったです。「女地獄」自体が大喜利的ネタの羅列にしかなってなかった印象。

敵役の辰馬と甚内に存在感。采女正が辰馬を射殺する片棒担いだようなもんなのもどうかと思いますし、その後采女正を斬り殺したところでねえ。雪の中の立ち回りは美しい。甚内こと伊藤雄之助は最後までも怪演を見せていました。

辰馬と甚内で話を深めた方が面白そうなんですが、「女地獄」という引きの強さに頼らざるを得ない事情を色々と考えてしまう作品でした。
Jaya

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